Apr.22.2005  4月21〜22日ポールリカール合同テストレポート5



 

 

 


No.5 最悪の状態から一転してコースレコードを樹立
昨日までで脇阪寿一が日本に帰国したため、テスト最終日は道上龍が1人で総てのテストを担当しています。恥ずかしいことに、ブレーキの問題を解決するまで、順調に連続走行することすら躊躇するような情けない状況でした。しかし、HITCOのブレーキを装着して以来、ブレーキングに問題が無くなると共に、ドライバーが容易にコントロール出来る状況になったことから、速く走ることが出来るだけでなく、安心して連続走行することが可能となりました。そのため、これまで、中途半端な状態でやり残された、たくさんのテストが次々と行われています。
そんな中、道上龍は、1分38秒529のベストタイムを記録しました。
2番手のペスカロロスポーツが1分39秒875であることを考えても、圧倒的なタイムでおることが判りますが、このタイムはとんでもない記録となったようです。
チームを率いる林みのるは、「本番レースと比べれば、テストのトップタイムなんて、町内会の運動会で一等賞を取ったようなもの」として、公表したがらないのですが、どうやら、道上龍が記録した1分38秒529は、ポールリカールにおけるスポーツカーのコースレコードであるようです。これまでのレコードタイムは、2年前ベントレーのトム・クリステンセンとチームゴウ・アウディのヤン・マグネッセンが、トップタイム争いを行った時のものだったようです。その後、コースの縁石が改修されて、タイムが多少落ちたため、コースレコードは更新されないままとなっていたようです。
昨日サーキットを後にした脇阪寿一は「4日前のスパとは比べられない素晴らしい状態。今週もう一回スパでレースを行ったら、ダントツで優勝出来る」と宣言するほど、良い状態となっています。


レポート:鈴木 英紀