●レインはOK 荒聖治はアタックの最終ラップの時、フォードシケインで前を走るクルマがスピンして、それを避けるため、大きくタイムをロスしてしまいました。それでも、4分8秒745までタイムを詰めました。 このタイムは完全なウェットコンディションで記録されたものでした。今回ダンロップタイヤは、素晴らしいウェットタイヤを持ち込んできたようです。「何もしなくても、スムーズにノーズがインに入って行く」と、アタックを担当した荒聖治や道上龍は絶賛しています。 スポーツカーレースのNo.1タイヤがミシュランであることは間違いないでしょう。それを打ち破るため、今年Jim Gainer童夢とダンロップは、苦労を重ねてきました。苦労の甲斐あって、雨であれば、ミシュランを打ち破ることが出来るようになってきました。 代わって道上龍が乗り組んだ頃から、路面の水はけが良くなって、所々乾いたところも出てきました。そこで、道上龍は、最初溝の少ないインターミディエートタイヤを履いてコースインして、その後、直ぐにスリックタイヤと交換してアタックを試みました。 もちろん、コースの所々が濡れており、しかも、不充分なセッティングののまま、と言う悪条件もあるのですが、レインタイヤの素晴らしさと違って、どうしても、前後のバランスがまとまっていません。リアタイヤは直ぐに暖まってくるのですが、同じタイミングでフロントタイヤが暖まりません。そのため、老練なミシュラン勢が次々とタイムアップしたのに対して、タイムを詰めることが出来ませんでした。 我々は、先週行われた公式テストディの際、エンジンハーネスが破損して、ほとんどセットアップを煮詰めることが出来ませんでした。しかも、ウェットとドライのどちらのコンディションとなるか、非常に微妙な状況でしたから、今日のセッションでは、セットアップを煮詰めることなく、タイムアタックを行っていました。何と荒聖治がアタックした時、ダウンフォースが大きくかかるストレートエンドでは、床が路面と干渉しているような状態でした。この状況を考えると、ドライバー達が素晴らしい仕事を行ったと言えるでしょう。
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