Mar.18.1999 1999年オートスポーツ・インターナショナルショーレポート

バーミンガム・レーシングカーショー

会場内風景

各社のブース


会場内風景

BARチームの発表会

展示車輌

展示車輌

会場内風景

上から

バーミンガム・レーシングカーショー
会場内風景
各社のブース
会場内風景
BARチームの発表会
展示車輌
展示車輌
会場内風景


今年の1月7日から10日まで、ロンドンの北西に向かうM6で約2 時間のところにあるバーミンガムで開催された通称バーミンガ ム・レーシングカーショーに私(林 みのる)と佐々木 正が視察に 出かけました。
これは次回、童夢としての出展を予定しているので主催者との打 ち合わせ等もあり出向いたのですが、私達にとっては想像以上 に面白いショーだったので、その内容をざっとレポートします。か なり昔の話となりますが、かってこのバーミンガムショーはロンド ン・レーシングカーショーと呼ばれロンドン市内のウェストで開催さ れていました。 その頃は規模も小さく、やたら下品なコスチュームとポーズのキ ャンギャルが目立つ、ややマイナーな雰囲気が印象に残るショー でした。
年々、規模は拡大されているとは聞いていましたが、今年のショ ーはそんな昔話がまるで嘘のようにダイナミックでアカデミックで マニアックなショーに成長していました。
まあ、ざっくりとそのスケール感を説明するとしたら、東京モータ ーショーの3分の1位、また、東京ボートショーの2倍位の規模だ と思っていただければ間違いはないでしょう。
メインホールの入口を入ると、さ すがにその辺りは自動車メーカーや大手のレース企業のビッグブ ースが立ち並び、さながらメジャーなモーターショーのような佇ま いですが、大別して5つに分けられている会場の内の1つはオート スポーツ・エンジニアリング・コーナーと称され、中小のレース関 連産業が軒を連ねる市場という感じのホールです。
もちろん立派なショーのブースですからレイアウトやデザイン面で はそれなりに洗練されてはいるのですが、何と言ってもそのノリ が秋葉原の裏路地的なのです。
隣のホールにレーシングカー・コ ンストラクターのコーナーがありますが、車輌はスポンサーやチー ムのコーナーに展示してあるので、各社ともブースは接客と商談 用のレイアウトとなっていて少し寂しい感じです。 連絡通路を通って別棟へ行くと今年からF1GPに参戦を開始する BARチームの発表会がショー仕立てで毎日開催されています。
かなり大げさな仕掛けで観客席 は満員でしたが、内容的にはイ マイチの盛り上り方でした。 メインホールにもステージがあ り、F1チームのスチュワート・レーシングやBTCC参戦のルノー・ ワークスチーム等が発表セレモニーを行ったり、大規模なブース でも各自がそれぞれちょっとした出し物を用意したりして、注目を 集める工夫をしているようです。
出品物に関して言えば、それこ そF1から日本のFJクラスにも及 ばないレベルのシャーシまで、本当にピンからキリまでの車輌 と、それに伴う技術と部品類が展示されている訳ですが、中でも 特に注目すべきはその底辺の厚さです。
会場でも、私達の眼か ら見ても何を今更という旧態依然なシャーシが一番多く眼に付 き、F1テクノロジーとの混在が不思議に感じるところもあります が、ヨーロッパのモータースポーツの大きなピラミッドの各階層 に、それぞれのコストに見合った車輌が存在していて、当然、下 の階層になるほど層が広くて厚い訳ですから、そんな低コストの 車輌がやたら眼に付くのではないかと想像しています。 『1月7日から10日まで開催された1999年度の「オートスポーツ・ インターナショナル・ショー」はバーミンガムのナショナル・エキジ ビジョン・センター(NEC)の8ホールを使い、過去最大の規模で展 開されました。
年々人気の高まるこのショーは、出展社数も585 社を超え、入場者数は79000人に達しています。
プレス関係者も1400名が訪れ、 このニュースは各メディアを通じ て世界中に配信されました。 来年度は好評に答え、開期を1 日延長し、より大きなスケール のショーとして開催する事を予定しています。』と主催者である英 国のAUTOSPORT誌よりFAXが届きました。 という訳で、来年は皆様の御来場をお待ちしています。