Apr.18.2009  2009 AUTOBACS SUPER GT Rd.2 KEIHIN SUZUKA 2&4 RaceReport 1
No.18 ROCKSTAR童夢NSXは8番グリッドからスタート










今年のSUPER GTは、獲得したポイント数におうじて、ウエイトハンデの重量の大きさが決められます。具体的には1ポイント×2=ウエイトハンデkgとなります。岡山の開幕戦で2位でフィニッシュしたNo.18 ROCKSTAR童夢NSXは15ポイントを獲得したため、第2戦鈴鹿では30kgのウエイトハンデを積むこととなりました。
コーナーが連続する鈴鹿サーキットが、車重の重さにシビアなサーキットであることはご存じだと思います。30kgのウエイトハンデを積んだNo.18 ROCKSTAR童夢NSXは過酷な闘いを開始しました。

昨年まで、低い順位でフィニッシュすると、ウエイトハンデを減らすことが可能でした。そのため、大きなウエイトハンデを科せられても、その後の何レースか、後方でフィニッシュすれば、ウエイトハンデが減って、いつの間にか、再び優勝争いを展開することも可能でした。ところが2009年の場合、一旦積んだウエイトハンデを減らすことは不可能となりました。つまり、チャンスがあるのであれば、少しでも上位でフィニッシュして1ポイントでも獲得する必要があります。
そのため童夢は、大きなウエイトハンデを積んでも、速く走るセッティングを追求することとなりました。

今年鈴鹿サーキットは東コースを中心として大幅に改装されて、東コースは舗装もやり直されています。そのため、舗装仕立てのコース特有の、グリップの向上が予想されました。予想通りグリップは向上しているようで、朝8時25分から行われたフリープラクティスでニュースズカを走行したところ、東コースのグリップが向上していることが判明しました。昨年までと比べて相当フィーリングが変わっているようです。セッティングを失敗したチームも多かったようで、彼方此方でコースアウトするクルマが相次ぎました。
童夢は、的確なタイヤを選定すると共に、大きなウエイトハンデを積んでも速く走れるようなセッティングを追求しました。セッション終盤、デグナーカーブでコースアウトしているクルマが居る状況でしたが、タイムアタックのシュミレーションを行って、走行を終了しました。
ニュータイアでは若干アンダーステア傾向、ユーズドタイヤでは若干オーバーステアの傾向が見られました。

今年は予選の時間が限られているため、非常にコースが混みやすく、1回目の予選が開始されると、道上龍が乗り組んだNo.18 ROCKSTAR童夢NSXは、直ぐにコースに入りました。朝行われたフリープラクティス同様、彼方此方でコースアウトするクルマが相次いで走行が中段されたため、タイムアタックのタイミングを見極め難く、最初の走行時間帯の終了直前、道上龍はクオリファイに成功しました。その後小暮卓史に交代して、タイムアタックを行いました。少々出遅れてしまいましたが、最後の最後でタイムアップに成功して、8位でスーパーラップ進出の権利を手に入れました。

タイムアップするには、何らかの冒険が必要です。多少センシティブとなる可能性がありましたが、アンダーステア対策を盛り込んだセッティングを施してスーパーラップに望みました。GT500クラスの1番目、小暮卓史が乗り組んだNo.18 ROCKSTAR童夢NSXはスーパーラップに登場しました。デグナーカーブで深く突っ込み過ぎるミスもありましたが、30kgのウエイトハンデが効いているようで、順位を上げることなく、8番目のスターティンググリッドを獲得しました。
明日の決勝レースは、より暑くなるようです。

公式予選正式結果
6 No.17 KEIHIN NSX 1分54秒308
7 No.100 RAYBRIG NSX 1分54秒478
8 No.18 ROCKSTAR童夢NSX 1分54秒668
**以上スーパーラップでのタイム**
9 No.32 EPSON NSX 1分54秒706
13 No.8 ARTA NSX 1分55秒218