Jun.21.2009  2009 AUTOBACS SUPER GT MALAYSIA RaceReport 2










2009 AUTOBACS SUPER GT MALAYSIA RaceReport 2

朝からセパンは空一面雲に覆われています。この時期のマレーシアはインドネシアでの焼き畑農業の影響によって、しばしば曇り空となることが多いようですが、午前10時45分フリープラクティスが開始される頃になると、何時雨が降り出しても不思議でない状況となりました。
貴重なドライコンディションでの走行ですから、決勝レースに向けたセッティングをまとめることを目的として、慎重に走行を行いました。セッション終盤心配された雨が降り始めましたが、順調にフリープラクティスは終了することとなりました。
No.18 ROCKSTAR童夢NSXは非常に良いバランスを実現しているようで、42kgのウエイトハンデが頭痛の種ですが、よほどイレギュラーな出来事が無い限り、好成績が期待できそうです。

フリープラクティスの直後サーキットサファリが行われましたが、降り始めた雨は、あっという間にコースを水浸しにしてしまいました。ラップタイムは度外視のエキジビションですが、太いタイヤを履くレーシングカーにとって、非常にスリリングな走行となりました。

例年通りセパンの決勝レースは、そろそろ日が傾きかける午後4時にスタートします。しかし、空模様は不安定で、午後3時5分決勝レース前のフリー走行の途中で大粒の雨が落ちてきました。幸いフリー走行が終了する頃には雨は止み、炎天下のレースが開始されました。
スタート直前トラブルによって、ポールポジションのNo.1GTRがピットスタートとなりました。その後ろ3番グリッドからスタートするNo.18 ROCKSTAR童夢NSXは、スタートダッシュでトップを奪い取る絶好のチャンスですが、もう1台のフロントローのNo.3GTRは、ウエイトハンデがたった8kgです。小暮卓史は絶妙なスタートを決めましたが、軽いNo.3GTRを抜くことは出来ず、2番手で1コーナーに進入しました。スタート直後からトップ集団は熾烈な闘いを繰り広げました。2位を走行するNo.18 ROCKSTAR童夢NSXも、しばしばライバル達から攻撃を受けますが、小暮卓史は2位の座を守りきりました。

一時的にトップとの差が縮まることはあっても、抜くことは難しいようです。No.18 ROCKSTAR童夢NSXは2位をキープして走行しました。
互いのペースが変わらないため、ピットストップが重要なポイントとなりますが、26周終了後ピットに入ってきたNo.18 ROCKSTAR童夢NSXは、リアの2本のタイヤだけを交換する作戦を実施しました。小暮卓史から道上龍に交代、そして燃料を補給してレースに復帰しました。
メカニック達の素早い仕事によって、No.18 ROCKSTAR童夢NSXは充分にポジションアップが可能と考えられました

ところが、道上龍の乗り組んだNo.18 ROCKSTAR童夢NSXはペースが上がりません。道上龍は、新しく履き替えたタイヤのグリップ不足を訴えています。ピットイン直前、小暮卓史は、多少リアがナーバスになってきただけで、基本的な問題は無いと報告しています。
交換したタイヤに何らかの問題が発生しているのでしょうか?

ペースが上がらない状況の中、32周目、No.18 ROCKSTAR童夢NSXはNo.12GTRにぶつけられてしまいました。このアクシデントによってタイヤにフラットスポットが出来てしまったようです。45周目タイヤがバーストしたNo.18 ROCKSTAR童夢NSXは、ピットに飛び込んできました。4本のタイヤを交換してレースに復帰しましたが、最後尾までポジションを落とすこととなりました。
レース終盤道上龍は粘りの走行を続けますが、12位までポジションを取り戻すことが精一杯でした。
ご声援ありがとうございました。

決勝レース結果*暫定*
2 No.17 KEIHIN NSX 54laps
3 No.8 ARTA NSX 54laps
4 No.100 RAYBRIG NSX 54laps
11 No.32 EPSON NSX 54laps
12 No.18 ROCKSTAR童夢NSX 53laps