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ポールリカールテストで328km/hを記録

今年からACOが中心となって開催されるルマンエンデュランスシリーズ(LMES)のため、LMESでは4月6日と7日南フランスのポールリカールサーキットにおいて合同テストを開催した。3台のアウディ、2台のザイテック(旧DBA)、リスター、MGローラ、アルコールエンジン付きレイナード、ペスカロロチームクラージュ、リーマンターボエンンジン付きレイナード、GTSクラスのフェラーリ550等と共に、RacingForHollandの童夢S101も参加した。
RacingForHollandが持ち込んだS101は、2003年にFIASCCチャンピオンを獲得したシャシーそのもので、ジャド4リットルV10エンジンを搭載し、ヤン・ラマースとクリス・ダイソンによってテストを行った。
マルセイユから東に50kmほど行った丘の上にあるポールリカールサーキットは、長いストレートと様々なコーナーがあるだけでなく、コースの彼方此方に計測機器を備えることから、テストを行うのに最適なサーキットと考えられている。ところが、この地方特有のミストラルと呼ばれる強い風が1年中吹くことから、ドライバーにとっては、マシンの操縦に苦労させられるサーキットでもある。
RacingForHollandのS101は、最高出力はあるものの、1万回転以上まわさなければ、その恩恵を得ることが出来ないジャド4リットルV10エンジンを搭載することから、ストレートスピードを重視したセッティングを行い、とんでもない記録を樹立してしまった。
3台のアウディは307から310km/h程度の最高速度で走行した。彼らは強力な4リットルターボエンジンを搭載することから、この程度の最高速度であっても、1分40秒を切るタイムを記録した。特にセッティングの進んでいるチームゴウは、ミシュランのタイヤテストを行いながらトップタイムを記録した。
これに対してRacingForHolland童夢は、何と328km/hという、ポールリカールでは驚異的な最高速度を記録しながら、チームゴウアウディに迫った。速い最高速度を実現するには、当然ながらダウンフォースを少なく設定しなければならない。しかし、ダウンフォースを減らすとコーナーリングスピードだけでなく、ストレートでの安定性も損なってしまう。エンジニアのイアン・フォーリーが巧妙にサスペンションのセッティングを行った結果、ラマースはチームゴウアウディに7/100秒差まで追いつめることに成功した。もちろん、予選用タイヤを使ったわけでも、特別な予選用セッティングで走行したわけではないため、ドタバタ続きのRacingForHolandのムードを一気に明るくすることとなった。
ポールリカールタイム(4月6-7日)
1:チームゴウ(アウディR8) 1,39,411
2:RacingForHolland(童夢S101/ジャド4リットル) 1,39,483
3:クリエイション(DBA03) 1,39,499
4:ヴェロックスアウディUK(アウディR8) 1,39,604
5:ペスカロロ(クラージュ/ジャド5リットル) 1,39,705
6:ヴェロックスアウディUK(アウディR8) 1,40,475
7:JOTA(ザイテック04) 1,40,846
8:リスター(ストーム) 1,41,137
9:RML(MGローラ) 1,41,706
10.NASAMAX(レイナード/メタノールジャド) 1.44.504
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