Mar.14 2019
童夢 新CFRP開発・生産拠点 『童夢Advanced Carbon Laboratory』を稼働。最新、高品質のCFRP製品を速やかに提供できる環境が完成

株式会社 童夢(本社:滋賀県米原市、社長:髙橋拓也、以下「童夢」)では、本社敷地内に新たなCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)開発製造拠点として『童夢Advanced Carbon Laboratory(童夢アドバンスド・カーボン・ラボラトリー)』を設立し、2019年2月1日より本格稼働したことをお知らせいたします。

■童夢とCFRP

童夢ではレーシングカーの開発、製造を通じていち早くCFRPの可能性に注目し、1980年代から研究に着手。CFRPの開発、製造に関しては日本で屈指の技術をもつ企業として活動してきました。
その後、2013年に童夢カーボンマジックと童夢コンポジット・タイランドを東レ株式会社に売却したことで、自社の生産設備を持たない状況となりましたが、2016年に台湾のKCMGコンポジットインターナショナルと業務提携。童夢が“頭脳”となり開発・設計を担当する形で、CFRP事業を継続して参りました。
しかしながらCFRPはレーシングカー、自動車のみならず、航空宇宙、医療、ロボットなど幅広い分野に深く関わる技術となるため、安全保障上の観点から外国企業との提携が、法規上の様々な制約を生じさせる事態になっております。
そこで童夢はKCMGコンポジットインターナショナルとの提携を解消。米原の本社敷地内に『童夢Advanced Carbon Laboratory』を創設し、2019年2月1日から本格稼働いたしました。

■『童夢Advanced Carbon Laboratory』について

本社屋に隣接する形で2019年1月に竣工した『童夢Advanced Carbon Laboratory』は、1階に設備・作業エリア、2階に管理室・倉庫エリアを配した、延べ床面積778.3㎡の建物となります。そこに最新鋭の大型と小型のオートクレーブをはじめ、金属加工も可能な大型5軸NC加工機、カッティングプロッター、冷凍保管庫、塗装ブースなど、高品質なCFRP製品の製造を行うために必要な最新の設備を揃えました。これによりワンオフの小パーツから、レーシングカーのモノコック、ボディの量産に至るまで、あらゆるニーズに自社で即時に対応することが可能となりました。
加えて童夢には、創業以来40年以上にわたってレーシングカー、自動車を筆頭に様々な分野において研究開発、デザイン、製造を行ってきた膨大な経験と実績の蓄積、それを支える豊富な人材が揃っております。
今回の『童夢Advanced Carbon Laboratory』の設立は、そうしたリソースをフルに活用できるソフトとハードが、本社敷地内にコンパクトかつ効率的に揃ったことで、開発・設計から製造、品質保証まで一貫して取り組むことができるのが最大の強みです。その結果、高品質、高精度の製品や、最新のコンポジット技術を用いた全く新しいコンポーネントの提案が、高い機密性を確保して速やかに提供できるようになりました。

童夢では、『童夢Advanced Carbon Laboratory』を通じてレーシングカーだけでなく、これまでにない様々な分野の研究開発・製作に、これまで以上に積極的にチャレンジして参ります。

■本件に関するお問い合わせ
株式会社 童夢
担当:渉外部 加藤
TEL: 0749-52-3232 (代表) e-mail: carbon@dome.co.jp

DOME ADVANCED CARBON LABORATORY

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