Aug.07 2025
【童夢】DOME CONCEPT SPORTS(仮称)発進
FORMULA REGIONAL車両をベースとした新車両をお披露目

株式会社 童夢(滋賀県米原市)にて開発を重ねて参りました、DOME F111/3 (FIA規格車両/FORMULA REGIONAL)をベースとした、“DOME CONCEPT SPORTS(仮称)”を、今週末に富士スピードウェイで開催されるGC Returns内にてお披露目走行、および、展示することとなりました。公式イベントでの走行は初となります。これから更に熟成テストを重ね、来年度の受注生産販売開始を予定しています。是非ご注目ください。

※走行日時:2025年8月9日(土)レジェンドデモラン枠(9:20~9:40)

※走行後の展示:A34番PIT

DOME CONCEPT SPORTS

~~Concept~~

■カーボンモノコックシングルシーターをベースとし、80年代後半まで隆盛を極めたグランチャンピオン(GC)車両の作り方をモチーフに現代風に解釈した日本独自のレーシングカー。

■FIA 2018サバイバルセル規定に準拠(FIA クラッシュテスト認証取得済・HALO装備)

ドライバーのスキルアップにも寄与

優れた運動性能とトップドライバーからハイレベルアマチュアドライバーまで乗りこなせるマシン操作性を併せ持ち、ハイダウンフォース車両のレッスンカーとしての素質を狙う。

■DNAP(童夢製NFRP (Natural Fiber Reinforced Plastics ))も採用し、環境にも配慮

■コンバージョンキットにより、現行Regional車両からの容易なアップデート。

DOME CONCEPT SPORTS

~~Regional車両との主な違い~~

■ENGINE : 約340hp(Regional車両は約270hp)

■DAMPER : Multimatic DSSV multi Adjustable

※車両スペックにあわせて、マルチマチック製DSSVダンパー(スプールバルブ制御)を開発

■Gear : Suite to FSW special

※富士スピードウェイ専用仕様としてレシオを設定

■Aero:グランエフェクトエアロを採用

□DRSの搭載については検討中

DOME CONCEPT SPORTS

~~Spec~~

■CHASSIS

Monocoque: Carbon & Honeycomb, FIA homologated

FR, RR and side impact structure

Length: 5079mm /Width: 1850mm /Weight: 700~750kg

■ENGINE

ATM-AR-F3R EVO

Power Output: ca.340 hp(予定)

Max. Torque: ca.400 Nm

Electric Control: Magneti Marelli

■SUSPENSIONS

Multimatic DSSV multi adjustable dampers

■GEARBOX

SADEV 6-speed sequential SLR82 Specifically developed gear ratio for FSW

DOME CONCEPT SPORTS

~~Special~~

米国を拠点に数多くのル・マン優勝車や市販スーパーカーの設計に携わってきたBrian Dean Willis(ブライアン・ウィリス)氏(現在:Leap Racing CEO)とタッグを組み、デザインコンセプトを共同で構築しました。同氏は、自動車およびモータースポーツ分野において約40年の実績を有するエンジニアであり、特に空力設計と車両デザイン全般において高い専門性を発揮してきました。これまでに、ル・マン24時間レースでの優勝車「Ford GT」をはじめ、Aston Martin One-77、Williams F1のLMPカー、Panoz、Maserati、Nissanなど、世界的な自動車メーカーおよびレーシングチームの車両開発に多数参画。

※以下がBrian氏のコメントの要約翻訳です:

Dome Concept Carは非常にユニークなコンセプトであり、ル・マンに出場するようなクローズドホイールのスポーツプロトタイプに、F3由来のシングルシーターカーボンモノコックシャシー(ハロ付き)を融合させた構成となっています。本プロジェクトでは、単なるFormula車両の延長ではない、新たなルックスと存在感を持った車を目指しました。ノーズやフロントウイング、フェンダー形状に特にこだわり、従来にないアグレッシブな造形を実現しています。加えて、ナローなコクピットやマルチエレメントの大型リアウイングなどにより、唯一無二のスタイルを確立し、若手ドライバーやジェントルマンドライバーが、あたかもル・マンやスパ、セブリングを走るファクトリーチームの一員になったかのような感覚を得られることを目指しました。