Mar.29 2019
童夢の50%スケール・ムービングベルト風洞施設
『風流舎』を4月1日より運用

株式会社 童夢(本社:滋賀県米原市、社長:髙橋拓也、以下「童夢」)では、滋賀県米原市にある国内屈指の50%スケール・ムービングベルト風洞施設『風流舎(ふうりゅうしゃ)』を、2019年4月1日より運用することをお知らせいたします。

■風洞実験を生かした新たな提案

童夢では1978年発表の処女作、童夢 零以来、自動車開発における空力性能の重要性を認識し、風洞実験を繰り返し行って参りました。そして1987年には専用の風洞施設の必要を感じ、当時の京都・大原の本社敷地内に25%スケールのムービングベルト風洞施設を建設しました。ここで我々はムービングベルトを含む装置一式を独自に開発、設計。地道な改良を重ね、精度の高い風洞施設を完成させました。併せて自動車のみならず、様々なジャンルに対する風洞ビジネスも展開し、成功を収めています。
そして2000年、F1級のコンストラクターの必需品ともいえる50%スケール・ムービングベルト風洞施設を滋賀県米原市に建設。ムービングベルトのローラーをカーボンコンポジットとしたことで軽量化と高剛性を両立させたほか、きめ細かい蛇行制御技術や偏揺角実験への対応など、様々なアイデアを盛り込むことで世界的に見ても高性能、高機能、そして高い機密性を保持した風洞実験施設という評価を得るに至りました。
その後、2014年にトヨタ自動車に同施設を売却いたしましたが、このたび2019年4月1日より再び童夢の元で、管理運用いたします。 童夢では、これまでの風洞実験の経験と実績を生かした風洞模型の製作や、CFD(Computational Fluid Dynamics : 数値流体力学)も含めた空力開発のコンサルティングも請け負っております。
また米原市梅ヶ原の本社に併設されたCFRP(炭素繊維強化プラスチック)開発製造拠点『童夢Advanced Carbon Laboratory(童夢アドバンスド・カーボン・ラボラトリー)』との連携を図ることで、様々なニーズに対応できる童夢ならではの技術力を反映したきめ細かい、研究開発・製造体制を整えることができました。

童夢ではこの風流舎を通じて自社製品の開発はもとより、より多くの皆様の研究開発のお手伝いをしていきたいと考えております。

株式会社童夢 『風流舎』
〒521-0023 滋賀県米原市三吉215-53

■本件に関するお問い合わせ
株式会社 童夢 渉外部
TEL:0749-52-3232 e-mail: dome@dome.co,jp

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