風流舎 / DOME TUNNEL
童夢では、最初の作品である童夢ー零の開発当時から熱心に空力開発と取り組んできました。1987年には25%、2001年には50% のムービングベルト風洞を建設し、 とことん空力を追求しています。
■施設構造
鉄骨鋼板構造(板厚9mm)、風管長99mの水平回流式ゲッチンゲン型設備をすべて屋内に設置し、気流の安定した温度制御や周辺の防音にも配慮した実験環境並びに周辺環境を重視した構造となっています。
■計測胴
幅2.75m、高さ2.5mと、F1レーシングカーや類似車輌の50%スケール模型の風洞実験に十分な断面としています。また、長さ8mと、タンデムライドによる実験も考慮した十分な長さを確保しています。
■主送風機
軸流式で、最大風速60m/sまで安定した送風が可能です。
■縮流胴
8.3という、大きな縮流比により良質な気流と均質な温度分布を確保しています。
■クーリングシステム
25±3℃(風速45m/s時)という、安定した計測を行うのに十分な気流温度制御が可能なクーリングシステムを装備しています
■ムービングベルト
計測胴下面に、幅2m、長さ5.5mのムービングベルト(バキューム付)を装備しています。ベルト速度は、最大風速の60m/sまで運転可能な国内最速の性能を誇っています。また、前方には境界層吸込装置を装備しています。±5度の偏ヨー角実験にも対応できるように、装置全体をターンテーブルを介して床面に設置すると共に、これらの実験に対応したタイヤアーム等の付属機材も取り揃えています